日光戦場ヶ原

日光戦場ヶ原の特長

首都圏からバイクで手軽にアクセスできるツーリングスポットの中には、日本の古代の歴史を紐解くために重要な役割を果たしている場所もたくさんあります。
その中のひとつである日光戦場ヶ原は、現在では「戦場ヶ原」という言葉がぴんとこないほど、穏やかな景色をかもし出しています。

日光戦場ヶ原というのは、中禅寺湖をめぐっての男体山の神と赤城山の神の争いが繰り広げられた戦場であったという神話から付けられらた名前です。
400ヘクタールの広大な面積を誇る日光戦場ヶ原の湿原には、350種類もの植物が自生している他、野鳥の種類も非常に多く、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地」としてラムサール条約にも登録されています。
冬にはスキーが楽しめる場所ということもあり、年間を通して楽しめるツーリングスポットです。

日光戦場ヶ原の見どころ

日光戦場ヶ原にはハイキングコースも完備されているので、ツーリングで出かける際にはハイキングの用意をしていくことをおすすめします。
湿原をぐるっと周るように設計されているハイキングコースは、約2時間の行程となっています。
展望ポイントは各地に設置されていて、男体山を背景に広大な湿原を見渡すことができるようになっています。

年間を通して美しい景色が楽しめる日光戦場ヶ原ですが、草紅葉が美しい9月下旬~10月上旬や、ワタスゲ・ホザキシモツケなどが見頃になる6月中旬~8月上旬が特におすすめのシーズンです。
ワタスゲはカヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草で、別名をスズメノケヤリ(雀の毛槍)と呼ばれています。
葉がスゲ(菅)に似ていることからワタスゲと呼ばれていて、白くてふわふわの綿毛がかわいい植物です。
また、ホザキシモツケはバラ科シモツケ属の落葉低木で、1997年の環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されていた貴重な植物です。

日光戦場ヶ原へのアクセス

公共の交通機関を利用する場合には、JR日光駅あるいは東武日光駅から東武バス湯元温泉行きに乗車して約65分、「三本松」バス停下車徒歩1分が便利です。
都内から出発しても2時間30分程度でアクセスできる便利な場所にありますので、週末のツーリングスポットとしても最適です。
東北縦貫自動車道/東北自動車道から日光方面に向かって進み、日光宇都宮道路〜清滝バイパスのルートがおすすめです。

日光戦場ヶ原には、公共の無料駐車場である「赤沼駐車場」の他に、「日光湯元スキー場駐車場」などもあります。
赤沼駐車場の敷地内には自然情報センターや公衆トイレも完備しています。
連休や祝日などにはいずれの駐車場も混み合いますので、前もって混雑状況をチェックしておくことをおすすめします。