靖国神社が有名 九段下

坂の街九段

九段下は東京都千代田区にあり、昔は今以上に急峻な坂となっていて、九段の石段があったことから九段という名称がついたと言われています。
その九段坂の下が九段下です。

明治時代、徒歩では登れるが、荷車や馬車は登りきらず、坂の下に押し屋が待機していたようです。
今現在も坂は残っていますが、昔に比べるとずいぶんなだらかになったようです。
以前は路面電車も走っていたようですが、登りきれなかったようで、勾配を緩やかに作り直した専用線があったようです。

現在、九段下の駅から日本武道館までの道のりで、そこそこきつい坂を登るので当時の名残を体感できますが、当時はもっと急な坂だったというのは驚きです。

桜の名所

九段下といえば世界的にも有名な靖国神社が存在しております。
1869年に明治天皇のおぼしめしにより建てられたのがはじまりです。
明治維新で殉職されてしまった方、明治以降の戦争において戦い没した御霊等、国家のために命を捧げた人が祀られております。

靖国神社は国が管理していましたが、終戦後にGHQの命令が下され宗教法人になりました。
A級戦犯もここに祀られているので、侵略戦争の象徴となることから、中国と韓国が軍国主義の復活に繋がるとして批判をしています。

今現在も歴史的な背景から靖国神社の存在は政治問題となっておりますが、桜の名所としてとても有名な場所です。
気象庁が東京の桜の開花宣言を出すのは、こちらの靖国神社にある桜の木となっています。

毎年3月下旬から4月上旬が見頃となっており、500本の桜が咲き誇ります。
靖国神社への参拝と花見のセットの方が非常に多く、全国で14位の人手のある大変人気のお花見スポットです。

靖国神社へ桜を見に行くのなら、合わせて行きたいのが千鳥ヶ淵です。
お堀沿いに700mの遊歩道となっており、桜のトンネルが体感できます。

おおきな玉ねぎといえば日本武道館

九段下の有名スポットといえば、日本武道館です。
武道館という名称からそのまま武道場なのですが、アーティストのライブ会場としてよく使われます。
年に一度の24時間チャリティー番組でも日本武道館が使われ有名ですね。
武道の他にも、プロレスやプロのボクシングにも使われます。

アーティストのコンサートやライブに出向き、グッズを購入後、開演時間まで時間がたっぷり余っているという場合があります。

先に紹介した靖国神社や千鳥ヶ淵を散策をする他にも、スポットがあります。

ちょっとした散策には北の丸公園がおすすめです。
お濠に囲まれた公園で、都会のオアシス的存在です。

九段下駅そば、武道館から200mほどの場所に昭和館という戦争前後の庶民の様子がよく分かる歴史博物館があります。
現在の平和で幸せな時代は、昔の人あってこそというのがよくわかる、いろいろ考えさせられる場所となっています。