百尋ノ滝

奥多摩で有名な滝

百尋ノ滝とはひゃくひろのたきと読み、奥多摩に存在する滝のひとつです。
川苔山の山中にあり、滝の落差は40mあり、見応えのある大迫力な滝です。

新緑や紅葉の隠れスポットと言われている滝ですが、川苔山へ登山をしないと見られない滝です。
林道を2時間歩かないと見ることのできない滝なのです。

川苔山への登山口は、コースによりいくつか存在しますが、どのコースも標高差は1000mあるのでとても登るのが大変です。
人気の山なので登山道は整備されているので、経験者を同行すれば初心者でも挑戦しやすい山です。
よって、初めてひとりで行ったり、初心者同士で挑戦といった無謀な事は避けたほうが良いです。

百尋ノ滝を見るのが一番の目的ですので、百尋ノ滝を必ず通るコースを選びます。
初心者でも行けそうなのが、川乗橋からスタートして百尋ノ滝を目指すコースです。
川苔山への登山で一番人気のあるコースで、沢沿いを歩くので夏はとても気持ちが良いです。

川乗橋から細倉橋まで45分かかり、細倉橋から百尋ノ滝は45分かかります。
なかなか根気のいる登山ですが、百尋ノ滝を目の前で見れた時の迫力は、実際に見た人にしかわからない感動があります。

初心者には向かないですが、冬は氷瀑がとても有名な滝です。
氷瀑とは、滝が全体が凍っているということです。
慣れている人は、アイゼンを履いて滝を登っていくそうですが、初心者には絶対無理そうですね。

百尋ノ滝までの林道での道のりは、一切手すりがなく、細く険しい道が続きます。
濡れた落ち葉で足を滑らせてしまう場合もあり、実際に事故も多いのです。
特に滝の周りは滑落事故が多いので無理な行動は禁物です。

更に熊が出没するエリアとも言われているので、登山リュックには熊鈴を付けるといった対策も怠らないようにしてください。

百尋ノ滝は、春は新緑が美しく、夏は避暑にもってこい、秋は紅葉が楽しめ、冬は氷爆で、四季折々に楽しめる滝です。
残念ながら付近まで車で行ける滝ではなく、できれば中級者以上の登山経験がある方が行かれるのをおすすめします。

気軽に滝を見に行くピクニック感覚では到達するのは不可能です。
全身登山の準備をしないと見れない滝ですが、出会えた時の感動は素晴らしいものだと太鼓判を押します。

初心者には多少難しい部分はありますが、川苔山は標高1364mの比較的低めの山で日帰り登山に最適な山です。
山登りをしつつ滝が見れるとしてとても人気があるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

交通アクセス

川苔山の登山口からは徒歩となります。
川乗橋から徒歩約2時間となります。
交通機関を利用される方は、奥多摩駅からバスとなります。
乗車時間は15分程度です。
お車の場合は、川乗橋で10台程駐車ができますが、1日500円かかります。