いろは坂

タコメーター

「いろは坂」は非常に厳しい傾斜が続く山岳地帯を走る道です。ヘアピンカーブが連続する峠道で、下り線用の「第一いろは坂」、上り専用の「第二いろは坂」という2種類の道路があります。ここでは中禅寺湖などの周辺に有名な観光スポットやいろは坂が人気を博すようになった、ある漫画を織り交ぜながらその魅力に迫ります。

「日光いろは坂」は風光明媚なドライブスポット

まずは「いろは坂」がどのような場所が説明をします。いろは坂は、栃木県日光市内から観光用として、中禅寺湖まで伸びた国道120号線の通称名です。名前の由来は、坂道を通る際に曲がるヘアピンカーブの数が合わせて48か所あり、その数字がいろは文字に似ていることからこの名前が付けられました。連続したヘアピンカーブは全長15㎞にもなり、日本の道100選にも選ばれています。また、春の新緑や紅葉の季節には、壮大な景色がみえることから、多くの観光客で賑わいます。

第一いろは坂

いろは坂にはそれぞれ、「上り」「下り」のルートがあることが特徴です。「第一いろは坂」はくだりで、中禅寺湖から日光市内へ通じる全長6.5㎞道のりです。あわせて28個のヘアピンカーブがあります。

第二いろは坂

こちらは第一いろは坂とは反対に、日光市内から中禅寺湖まで登る道のりを「第二いろは坂」と言います
。全長9.5㎞と長い道のりが特徴です。ヘアピンカーブの数は全20個あり、途中休憩所が2カ所用意されています。

いろは坂周辺の観光スポット

いろは坂がある日光エリアには、美しい自然や世界遺産があり、国内外から数多くの観光客が訪れる名高い観光スポットです。

日光東照宮

1603年に江戸幕府を開いた徳川家康がまつられている神社として有名な観光スポットです。立派で豪華なつくりと日本全国に点在する東照宮の総本山というのもあり、全国から数多くの観光客が訪れます。知名度・人気共に非常に高い観光スポットです。

華厳の滝

落差はなんと97mもあり、日本の滝百選にも選ばれています。観光スポットとして非常に有名で、日光東照宮から華厳の滝へいろは坂を通ってアクセスできます。

中禅寺湖

華厳の滝の源流となる中禅寺湖も観光スポットとしておすすめです。日光周辺の山岳地帯は国立公園中で、一番の面積を誇る湖として人気があります。

漫画イニシャルDの舞台にもなっている

観光スポットとして有名ないろは坂ですが、ここは大ヒット漫画「頭文字(イニシャルD)」の聖地としても崇められています。イニシャルDはさまざまな峠を舞台に走り屋たちが壮絶なレースを繰り広げる漫画です。作中でいろは坂は、ランエボ軍団としておそれられた「エンペラー」の本拠地として登場します。漫画は2013年に終了しましたが、いろは坂は今も多くの車好きが訪れる場所として車好きに多大な影響を与えています。