奥四万湖

透明な湖でダイビング

湖水の色が人の心を引き込むような幻想的なコバルトブルーで有名な四万川湖。ここでは四万川湖にまつわる観光スポットや魅力を紹介します。

四万川湖とは

四万温泉の一番奥にある四万川をせき止めたダム湖です。四万ブルーと呼ばれる神秘的な湖面の色が特徴です。透明感あふれる四万川の水を貯えた湖なので、透明度も抜群で、日本有数の透明度を記録したこともあります。また、四万温泉を紹介するテレビ番組やCM、ポスター、instagramにもたくさんの四万川湖と四万ブルーが放映・掲載されました。さらに、ダムの湖畔は車で1周することができます。散歩やレンタカーでも楽しめるスポットと言えるでしょう。

人気の高い時期は新緑の時期で、この時期にしか現れない浮島がたくさんのフォトグラファーを引き付けています。そのほか、奥四万湖は新潟県の上信越道高原国立公園内にあり、周辺にはダムの管理棟とダム資料館以外の建物はありません。そのため、サル、カモシカ、野鳥、リス、ムササビなどの野生動物にもたくさん出会えます。

湖面ではスタンドアップパドルやカヌーも楽しめます。透明度抜群の湖面にこぎ出すとまるで宙にういているかのような感覚を楽しめるでしょう。湖面はやや酸性なので魚は住めず、釣りを楽しむことはできません。奥四万湖の上流に行けばイワナが住む支流があります。夜になると光害となる光が一切ないので、晴天の日は、あたり一面にある星々が幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。

四万川湖ブルーの秘密

湖面の四万ブルーと呼ばれる色は、太陽光の加減や季節、時間帯などによってその青さが微妙に変わります。湖面が最も青くなる時期は、3月~5月の雪解け水が流れ込む時間帯です。四万川湖がなぜこんなに青いのか諸説あるようですが、東邦大学理学研究科に所属する岩崎麻美さんらの論文によると、湖水の成分の中に含まれるアロフェン粒子に太陽光があたることにより、青色に輝いているそうです。

四万川ダム

1999年に完成した構図調整、発電、利水などが目的の経営多目的ダムです。ダムは、重力式コンクリートダムで、景観に配慮し、石垣風に装飾されています。温泉街より100mほど高い位置にあるので、冬は寒く雪の量も多いようです。四万川ダム管理棟ではダムカードをもらえますので、ダム好きの人はぜひ行ってみてください。

奥四万湖へのアクセス

奥四万湖は、四万温泉の一番奥にあります。車なら、国道353号線を北上して行き止まりが四万湖です。四万湖には無料駐車場もあります。奥四万湖への公共機関は残念ながらありません。また、奥四万湖へはタクシーも呼べないため、車で行くのが得策です。