ロングツーリングでも疲れないコツ

ロングツーリングはなぜ疲れる?その理由

バイクを長時間運転していると、同じ距離でも自動車の運転に比べて疲労が蓄積しやすく、疲れます。
ですからロングツーリングではいかに疲労を解消し、体力や集中力を維持できるかどうかが重要なポイントとなってきます。
どうしてバイクのロングツーリングでは疲れるのかというと、やはり車と違って外気と接した状態で運転を続けるのがまず大きな理由として挙げられます。
例えば高速道路でスピードを上げて運転していれば、風の抵抗を身体で受け止めることになり、どうしても負担が大きくなってしまいます。

さらに車と違って、運転中にちょっと足を伸ばす、伸びをするといったリラックスをする機会がなかなか持てず、終始同じ姿勢で運転を続けなければなりません。
長時間のデスクワークと同様、同じ姿勢を続けていると筋肉はもちろん、関節などにも負担がのしかかるようになります。
身体を動かしているようで動かしていないバイクの運転は、肩こりや首の痛みなどの原因にもなりやすいのです。

気温の影響にさらされやすい点も、疲れる理由として挙げられるでしょう。
夏場の暑さによる急激なスタミナの消耗はもちろん、冬の外気による体温の低下によるエネルギーの消耗も無視できません。
こうした理由から、どうしてもバイクの運転、とりわけロングツーリングでは疲労が蓄積しやすくなっています。
それだけに、ツーリングを楽しむには「疲れないための対策」も重要なポイントとなってくるでしょう。

疲れないための対処方法は?

まず、理由として挙げた問題をできるだけ解消するための対策を取り入れましょう。
外気の影響を受けやすいわけですから、風を浴びないよう遮断することで影響を抑えることができます。
ロングツーリングではウインドスクリーンを装着しましょう。
これがあるとないとでは、非常に大きな差が出てきます。
見栄えがしないから使いたくないと思う人もいるかもしれませんが、とくに冬場のロングツーリングでは必須と言っても過言ではないでしょう。

それから、身体に装着するサポーターやベルトも重要です。
とくにウエストベルトがおすすめで、装着することで腰やお尻への負担を軽減することができます。
硬めのシートのバイクを使っている方は、これを使うと長時間の運転で非常に楽になるでしょう。

長時間ハンドルを握っていると手が痛くなってきますが、それを防ぐのにスロットルアシストがとても有用です。
ハンドルを握ってアクセルグリップを使う状態から、手のひらで押すだけで使える状態にできるので、手をリラックスさせ運転できるようになります。

そしてもうひとつ忘れてはならないのは、「こまめに休憩をとること」です。
バイクではどうしても「まだ行ける」と無理して先に進んでしまいがちですが、それが数時間後に疲労の蓄積となって現れることも多いだけに、無理せずに休憩を挟みながら疲労を解消していくことが重要になります。