プロテクターでもしもの事故から身を守る

プロテクターとは

バイクを走行する際はヘルメットの装着が義務付けられていますが、これと並行して身につけたいのがプロテクターです。
プロテクターというのは文字通り体を保護してくれるアイテムで、車とは違って体をむき出しにして走るライダーにとってなくてはならないものです。
警視庁の調査によると、1986年にヘルメット着用が義務付けられて以来、頭部損傷による死亡事故は著しく減少しています。
これに対して、胸部など、頭部以外を損傷することによって起こる死亡事故の数は以前横ばい状態です。

バイク事故で死亡したライダーのうち、約29%は胸部損傷が死因となっています。
一方、胸部プロテクターを着用しているライダーのパーセンテージは、2022年の段階でわずか8.9%に過ぎません。
ということは、胸部プロテクターを積極的に着用することによって、胸部損傷による死亡事故を減少させることができる可能性が高いというわけです。

頸椎を守る

プロテクターを着用して走行すれば、万が一の際のケガを予防することができると分かっていても、なかなか実際に着用するまでに至らないライダーが多いことも確かです。
プロテクターがそれほど普及していない原因としては、プロテクターが高価であることが挙げられます。
それだけではなく、着用が面倒、おしゃれ感がないなどといったデメリットがあることもプロテクターが普及しない原因となっています。

しかし、多少の違和感はあっても、胸部や頚椎などをしっかりと守ってくれるプロテクターを着用することによって確実に体が保護されますので準備しましょう。
頚椎は胸部と並んでバイク事故で損傷しやすい部位ですので、特にツーリングに出かける機会の多いライダーなどは、脊椎・頚椎部分を保護するプロテクターを身につける習慣をつけるのがおすすめです。
プロテクターが正しく着用されていれば安心感がありますから、ツーリングもより楽しいものになるでしょう。

おすすめのプロテクター

市販されているプロテクターの中でも特に人気が高いものに、DAINESE(ダイネーゼ)の「PRO-ARMOR CHEST 2 PCS 2.0|チェストプロテクター」があります。
このチェストプロテクターには新素材Xelion 2.0が採用されており、安全性はもちろんのこと、熱的快適性、機動性に優れています。

また、脊椎を保護する目的であれば、同じダイネーゼのDAINESE PRO-ARMOR G1 2.0|バックプロテクターもおすすめです。
いずれも価格は1万3,200円〜1万6,500円程度と、お手頃な点も人気の秘訣です。
メッシュ構造になっていて、夏場でも快適なツーリングが楽しめます。